毎年東京大学や医学部に高い割合で合格者を出している、謎が多い塾「鉄緑会」。
入塾するためには入塾テストというものがありそれを乗り越えなければなりません。
今回はそんな鉄緑会についてと入塾方法について具体的に解説していきます。
以下、鉄緑会に興味なくとも東大に入りたいという人は、ライバルとなるので目を通すことをおすすめします。
鉄緑会とは?
鉄緑会とは東大専門塾を名乗る通り、東大・医学部を目指した生徒が集まる塾です。難関中学・高校の生徒の中でも上位層が多く入塾しています。名前の由来は東大医学部を指す「鉄門」と法学部を指す「緑会」の頭文字から来ています。東京校と大阪校が存在しています。
今回は東京校について解説します。
東京校は新宿から代々木にかけて数校舎あり、新宿から代々木への道を歩くと鉄緑会の看板
をいくつか見ることができます。以下が本部校舎の場所です。
指定校とは
鉄緑会には指定校という制度があります。指定校に指定された中学の生徒は、1年生の最初の入塾テストが免除されるという仕組みです。ここで注意すべきなのは、
中学1年生の最初以外はみんな入塾テストを受ける
ということです。指定校は入塾テストの結果でも優遇されるという噂はありますが、定かではなく、その指定校に入ってないから入れないというわけではないので気をつけてください。
2025年現在指定校は以下の15校です。
・開成(東京)
・桜蔭(東京)
・筑大駒場(東京)
・麻布(東京)
・駒場東邦(東京)
・海城(東京)
・筑大附(東京)
・女子学院(東京)
・雙葉(東京)
・豊島岡(東京)
・聖光学院(神奈川)
・栄光学園(神奈川)
・渋谷幕張(千葉)
・渋教渋谷(東京)
・早稲田(東京)
東大合格者を多数出している中高を指定していますが、この指定校は数年おきに進学実績などをもとに変更があると考えられていて、入る時には確認した方が良さそうです。
入塾テストについて
難関中高の生徒が多く属している鉄緑会ですが、そんな塾に入るための入塾テストはどれくらいの難易度なのでしょうか。とても難しいと思っている人も多いと思いますが、
実は大したことありません。
鉄緑会の進度は中学3年間で高校の英数範囲を全て終わらしてしまい、高校1年生で英数を再復習、末には化学・数3に突入し高校2年生で英数を東大京大レベルまで引き上げるかつ他教科の基礎を終える、というかなりハードなスケジュールとなっています。これを見ると、途中から入るのは厳しそうに見えるかもしれませんが、少なくとも高校1年生までは基礎的な範囲しか入塾テストに出ません。
つまり、参考書などを駆使して範囲を習得してしまえばそこまで大した壁ではありません。ただ、範囲はとても広いのでどれだけ早くに準備できるかが大事です。よって高校から入りたいという方も、とりあえず1A2Bを理解してしまうべきです。しかし、高校2年生からの入塾テストは話が変わってきます。
先ほども述べたように高校2年生からは東大京大レベルの問題を扱うため、その分入塾テストも難しくなります。したがって高校1年生までに入っておくのが良いでしょう。
また、高校受験者に対するものとして、高1最初の入塾テストは易しめにできていて、高校範囲を知らなくても入塾テストに受かる場合が多いです。開成や筑駒など高募集で入学した生徒たちはこの時に入る人が多いようです。
入塾後は
入塾テストに合格すると主に電話で結果がきます。時期によりまずが大抵は2-5日間には来ると考えられます。そこで合格したからと調子に乗ってはいけません。なぜなら入塾テストよりも入塾後の方が大変だからです。
例えば高校1年生から入る場合、鉄緑会的にはもうすでに高校範囲が終わっていることが前提となっています。中学受験で中高一貫に入った場合学校で多少やっているかもしれませんが、公立中学に進んで高校受験をした人には大きなハードルになるかもしれません。そのため鉄緑会は特進クラスというのが設置されていて、主に高校受験者向けに爆速で高校範囲を終わらしてしまおうというコースです。
その分ハードですがこれを修了すれば中学上がりの人たちに劣らない学力を得ることができます。
これに入らなかった人たちも、講師によっては配慮してくれる人もいるので安心してください。
以上鉄緑会入塾の手引きでした。今回は東京校についてでしたが、大阪校は違う場合があるので気をつけてください。
コメント